今からでも間に合う!シーズン2をじっくり楽しむために、おさらいしておきたい『GRIMM/グリム』の世界

2014年09月03日 14:06
「ファンタジーもの」は往々にして、物語の世界を構築する設定や前提がフクザツ。独特な専門用語も頻繁に(しかも当たり前のように)出てくる。そのため、ちゃんと見ていたはずなのに「コレってなんだっけ!?」となるケースも。もしかすると『グリム DVD』もそんな要素のあるドラマかもしれない。
 
・・・かといってココで諦めちゃうのはもったいない!
シーズン2が始まったばかりのこのタイミングなら、じゅうぶん追いつけるはず!
 
ということで、これから観始めようと思っている人はもちろん、ストーリーを忘れかけている人も、これまでのあらすじや登場人物、シーズン2に繋がるキーワードをざっくり復習しておこう!
 
その1:まずはここから!押さえておくべき【物語の始まり】
 
アメリカ北西部のオレゴン州ポートランド。市警殺人課の刑事:ニックは、相棒のハンクをはじめ仲間たちと日々事件の捜査にあたっていた。ところがある日を境に、日常生活や捜査の過程で一部の人々の顔が恐ろしいモンスターに変わるヴィジョンを見るように。
困惑するニックの元に、育ての親でおばのマリーがやってくる。ガンで余命わずかの彼女は、自分たち一族の「秘密」――有名な「グリム童話」はフィクションではなくグリム兄弟が魔物と闘った実際の記録であり、ニックはその末裔で特殊な力を受け継いでいること、そして祖先と同様に魔物たち(ヴェッセン)を狩る宿命にあること――を打ち明ける。
戸惑いながらも一族の歴史と自分の使命を理解したニックは《刑事》と《グリム》、異なる二つの立場から魔物がらみの怪事件に挑んでいく。
 
●そもそも・・・《グリム》って何者?
グリム シーズン2》には、人間のフリをして暮らしている《ヴェッセン》の真の姿を見抜くことができる能力が。魔物が悪事を働いて人間の世界を脅かさかないよう取り締まる、いわば「ヴェッセン界の警察兼ハンター」的存在。
ニックのおば:マリーと母のケリー、母方の祖父とその母親(曾祖母)、そのまた母親(高祖母)もグリム。彼らの能力は代々受け継がれ、一族は何世紀にもわたりヴェッセンとの戦いを繰り広げてきた。
魔物と闘う「グリム的」人物はローマ帝国時代初期からいたようだが、13世紀頃に王家に仕えていた《7人の騎士》が現在の《グリム》の源流らしい。童話で知られるグリム兄弟は19世紀初めの《グリム》で、一族の戦いの歴史や魔物に関する伝説や情報を集めて記したという。
 
その2:グリムの末裔=ニックをめぐる【人間関係】
 
●「ヴェッセン界」の仲間たち
普通の人は気付いていないが、現在もヴェッセン(魔物)は世界中に潜み「人間」として生活している。
中には、種族の習わしや古くからの因縁にとらわれ、魔力を悪用して凶悪犯罪を引き起こす者も。本作で発生する残忍な事件の多くは、このような「邪悪なヴェッセン」によるもの。
 
他方、人間社会に溶け込んで穏やかに暮らす「無害なヴェッセン」もいる。ニックを助けるのはそういう善良な魔物たち。彼らは、ダークな作品世界にユーモアのエッセンスを加えてくれる存在でもある。
 
改心したブルットバッド(狼型ヴェッセン)のモンローは、シリーズ開始当初から"ヴェッセン界の事情通"としてニックを助けてきた。刑事としての相棒がハンクなら、グリムとしての相棒はモンロー、といったところ。
他にも、スパイス店を経営し薬草・魔術に詳しいフクスバウ(狐型ヴェッセン)のロザリーや平和主義で気のいいアイスビーバー(ビーバー型ヴェッセン)といった友好的なヴェッセンも。彼らのサポートは、グリムとして覚醒してから日が浅く、知識も経験もまだまだ足りないニックにとって心強い味方。マリーがトレーラーに遺した数々の古い資料やノート、武器と同様にヴェッセンとの戦いには欠かせないものに。
 
●「人間界」の友人たち
仲間の協力を得て邪悪な魔物から人間の世界を守るために奮闘するニックだが、その正体や使命については、相棒のハンクや恋人のジュリエットにもずっと伏せてきた。
だが、ニックがグリムとして成長・活躍すればするほど、彼の秘密を知らない友人たちには危険が迫る。
 
同僚のウー巡査部長はヘクセンビースト(魔女型ヴェッセン)の媚薬入りクッキーで死にかけ、ハンクも惚れ薬でヒドい目に遭った。さらにハンクはヴェッセンの変身を目撃したことがトラウマとなって精神的バランスを欠き、悪夢に悩まされるように。ニックの信頼できる相棒で登場人物の中では「最もフツーの人」――そんなハンクの消耗ぶりは見ていて気の毒なほど。
同棲中の恋人:ジュリエットも、ヴェッセンによる誘拐・襲撃・家宅侵入など災難続き。そしてついにシーズン1最終話で最大の危機が!
 
弁護士で実はヘクセンビーストのアダリンドは、グリム(ニック)の血を摂取させられて魔力を失い「ただの人間」になってしまった。彼女はニックへの報復としてジュリエットに呪いをかけ、姿を消す。
アダリンドが何かを企んでいると察知したニックはジュリエットを助けようと、自分が何者でどんな使命を担っているかを打ち明けるのだが、彼女は話の途中で意識を失い、そのまま昏睡状態に。
モンローとロザリーが呪いを解く方法を探すも、ジュリエットは「眠り姫」さながら昏睡を続ける。
 
おとぎ話では「眠り姫」を目覚めさせるのは"王子"のキスだけ。「眠れるジュリエット」を救えるのは果たして!?
 
そんな中、ニックがグリムであることを知りつつ表向きは「何も知らないフリ」をしている人物がいた。それが、ニックたちの上司:レナード警部。
レナードは部下からの信頼も篤く仏・独・羅語も堪能な知性派。しかしウラではアダリンドほか数々のヴェッセンと繋がっていて、マリーおばさんの殺害なども画策。それでいてニックを助けるような動きもみせるミステリアスな存在。
 
敵か味方か・彼の真意はどこにあるのか、シーズン2序盤ではまだ判断がつかない。どうやら彼はヨーロッパのとある旧家と深く関わっているらしいのだが・・・?

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